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2025をつくる人たち

さとりさん

スターバックス コーヒー nonowa国立店アシスタントストアマネージャー(副店長)

さとり(スターバックス コーヒー nonowa国立店ASM)|大好きな自分で、光り輝くために

2024.10.22

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2020年6月に東京・国立市にオープンした「スターバックス コーヒー nonowa国立店」は、手話を共通言語とする国内初のスターバックス サイニングストア。
そこでひときわイキイキと働いているのが、さとりだ。
全身からあふれ出す “楽しい” の空気と、その弾ける笑顔。
さとりはお客様に『変わらない接客』と『特別な場所』を提供する。
人の心を解く優しい眼差し。その見つめる先にある光とは―。

原点は「誰かと一緒に何かをするのは楽しい!」

―子供の頃はどんなお子さんでしたか?

さとり 私が生まれた北海道では、ろう学校は幼稚部から中学部までは何校かありますが、高校は1校だけなんです。私が通ったのは釧路市にあるろう学校で、人数が少なく、中学まで同級生がいなかったんです。全校生徒でも10人いるかいないか。そのせいか、小さいときは結構一人で遊ぶことが多くて、本を読んだり、ゲームをしたりしていました。そう言うとおとなしそうと思うかもしれませんが、そんなことはなくて! おしゃべりが好きだったので上級生や下級生問わず話していましたし、一人で公園に行って知らない子たちと一緒に遊んだりもしていました。なんでそういう表現になったのかはいまだにわかりませんが、母に「恐竜みたいな子供だった」と言われたこともあるので(笑)。きっとおとなしくはなかったんでしょうね。

インタビューに笑顔で応えるさとりさんの写真

恐竜の洋服を着た幼少期のさとりさんの写真
「恐竜みたい」だった子供時代。
小さい頃からおしゃべりが好きだった
※ご本人提供

―大学は茨城の筑波技術大学(※)に進みましたが、北海道から出てみようと思ったきっかけはなんですか?

さとり 中学1年生のときに、全国からろうの子供が集まってキャンプをする企画に参加したんです。学校には同級生がいなかったので、私は同い年の子たちと交流するのも、ましてや北海道の外に住む人たちと交流するのも初めてで。そのキャンプで、世の中にはこんなにいろいろな人がいるんだと感じたのがきっかけなんです。高校はそのまま北海道内のろう学校に進学をしましたが、そのときの思いから「多くの人に出会える環境に行きたい」と思い、関東の大学へ進んだんです。

※筑波技術大学:国内唯一の聴覚障害者、視覚障害者のための大学。聴覚・視覚障害者のための高等教育機関として、社会に貢献できる先駆的な人材を育成することを教育的使命としている。

―キャンプではどのようなところに刺激を受けたのでしょうか?

さとり たくさんのゲームや企画があり、そのなかにグループワークがありました。リーダーを決めたり、グループ内での役割を決めたり。ろう学校では経験したことがなかったので、それがとても新鮮だったんです。誰かと一緒に何かをすることは楽しいんだなって。当時一人でいることが多かった自分にとってすごく刺激的な経験でしたし、新しい感覚でしたね。

―大学に入って同級生が大勢いる環境はいかがでしたか?

さとり いろいろな人がいて、これまでの経験や一人ひとりの考え方を聞いたり話したり・・・。やっぱり刺激的で、とても楽しかったです。元々しゃべるのが好きなので、これまで話す機会があまりなかった分、大学で取り戻した感じです。高校では同級生は数人いましたが、中学までの15年間はほとんど一人でいたので。

―大学時代はどんな生活を送っていましたか?

さとり いろいろな人に会いたい、いろいろなところに行きたいという思いを持って北海道から出てきたので、とにかく積極的に行動していましたね。アルバイトをしたり、ろうの大学生が集まる団体の活動に参加したり、他の大学の手話サークルに行ってみたり。時間をつくって、とにかくいろいろなところに顔を出してましたね・・・。そのとき動き回ったのが今に繋がっていることもたくさんあって。そのひとつが、スターバックスでのバイトなんです。

店内の窓際でインタビューに応えるさとりさんの写真

学生時代のバイト時の写真、キッチンでマグカップを持って笑っているさとりさん
精力的に動いた大学時代。
多くの出会いがあった
※ご本人提供

―スターバックスが初めてのバイトだったのでしょうか?

さとり スターバックスの前に、大学1年生の春に3カ月くらい居酒屋でアルバイトをしました。人と話をすることが好きなので対面で接客する仕事をしたかったのと、ドリンクや料理を作るのに興味があったので居酒屋を選んだんです。でも、洗い物の仕事が中心だったので、やはり対面での接客業がしたいと思い、そのアルバイトは辞めました。その後、通っていた筑波技術大学の近くのスターバックスで求人が出ていたので申し込んでみたんです。

―バイトで入ってからずっとスターバックスで働いているのでしょうか?

さとり バイトは大学卒業まで続けました。卒業後の進路をどうするか迷ったときに、対面で接客できるスターバックスでの仕事を続けたい気持ちが強かったので、就活をしなかったんです。それで卒業後はフリーターとしてそのまま働き、障害のあるパートナー(スターバックスでは従業員を「パートナー」と呼ぶ)に必要な支援をしてもらえる社内制度を活用して、スターバックスに就職したんです。バイトの時代を含めるとスターバックスでは9年くらい働いていますね・・・。そして東京に来たのは、このnonowa国立店のオープンに携わるためです。

―nonowa国立店は国内初のスターバックス「サイニングストア」です。聴覚に障害のあるパートナーを中心に、主なコミュニケーション手段として手話を使用し運営する店舗ということですが、日本にオープンするという話を聞いたときはどう思いましたか?

さとり スターバックスのサイニングストア第一号店は、2016年にマレーシアでオープンしていて、“世界一静かなスターバックス”と言われています。実はオープンしてすぐに、他の店舗と何か違うのかが気になって実際に行ってみたんですよ。そうしたら・・・、違いをほとんど感じなかったんです。耳のきこえない、手話を使うパートナーによる接客でも、お客様が違和感を覚えることなくスムーズに接客をしているということですよね。もちろんコミュニケーションをとるための工夫はありますが、手話か口話か、言語が異なるというだけで、「お客様をおもてなしする」という姿勢があれば違いは生まれないんだなと。スターバックスが掲げるミッション、プロミス&バリューのひとつに“一人ひとりの心豊かな明日を”というものがありますが、本当にその通りで、目指すところは世界の全店舗で一緒なんだなと改めて実感して帰ってきたのを覚えています。日本にもこんな店舗をつくりたいなと思っていたので、国内初のサイニングストアとしてnonowa国立店がオープンするという話を聞いたときは本当にうれしくて。しかも店舗のオープンに携われることになり、とても幸せでした。

レジで接客しているさとりさんの写真

サイニングストアの看板の写真。STARBACKSの文字の上に手話でのアルファベットが描かれている
サイニングストアで感じた「違いの無さ」。
その実感を自身がカタチにすることに
※ご本人提供

 

一歩を踏み出す勇気

―現在、ASM(アシスタントストアマネージャー|副店長)として責任ある立場に就かれていますが、バイト時代の経験が役立っていることはありますか?

さとり バイトを始めた頃は、それまでずっとろうの世界で過ごしていて、きこえる人たちと出会う場が圧倒的に少なくて。だからスターバックスでの接客が、聴者と触れ合う初めての機会と言ってもいいくらいだったんです。正直、最初は聴者との関わり方がわからなくて話をする勇気もなかなか・・・。

―話すのが怖かった?

さとり そうですね・・・。頭ではわかっているんですよ。人はみんな同じで、きこえる・きこえないは関係ないんだって。でも、幼少期から聴者と関わることがなかったので、彼らは“違う世界の人”というイメージが当時は強くて・・・。だから何を話したらいいのか、どういう伝え方をしたらいいのかがわからなかったんです。でも、実際に勇気を出して一歩踏み出してみると、きこえる人もきこえない人も言語が違うだけで、話す内容も盛り上がる話題も同じ。話してみて互いを知って、共通点がたくさんあることがわかったら、怖さはまったくなくなりました。今は「みんな同じ」だと心から感じています。

―その一歩を踏み出すきっかけとなったのが、スターバックスのバイトだったんですね。

さとり 働き始めて2年目のときのSM(ストアマネージャー|店長)が、“挑戦したい人はどんどん挑戦して”という考えの方で、いつも親身になってバックアップしてくれたんです。聴者とのコミュニケーションをとるのにまだ自信を持てないでいた頃に、「できるよ! 大丈夫!」と声をかけ続けてくれて・・・。そのおかげで、人と関わるのはやっぱり楽しい!この仕事が楽しい!と思えた。だから今こうして働けているんですよね。本当に感謝しかないですし、私もだれかの一歩を後押ししてあげられるような人間になりたい。そう思えるようになりました。

インタビューを受けているさとりさんと、レジで接客をしているさとりさんの写真
わからないことに飛び込む勇気。
もらった勇気を次の誰かへ

 

怖さを乗り越えたら
同じ世界の住人になった

―スターバックスの仕事のなかで好きなことはなんですか?

さとり もちろん全部です(笑)。でも、楽しいのはお客様とコミュニケーションを取れるレジですね。どれにしようか迷っているお客様には、何が気になっているのかを聞いてみて一緒になって考えて。お客様の好みに合わせておすすめしてみたり。そういうお客様との会話が大好きで・・・。メニューに関してだけでなくて、旅行客の方にはどこから来たのか、今からどこに行くのか、お仕事の方には「頑張ってください」なんてひと声かけたり。そういう一つひとつのやりとりが楽しいんです。
以前、この街から引っ越しされるというお客様が「いつもお話してくれてありがとう。また機会があれば来ますね」とわざわざ声を掛けてくれたことがありました。何気ない会話の積み重ねが、お客様にとって少し“特別な場所”にできたのかなと思えて、心から嬉しかったです。

―nonowa国立店は地元のお客様が多いのですか?

さとり 地元の方も多いですが、休日は遠方から来てくださるお客様も多いです。お店がオープンしたときからずーっと足を運んでくださっている常連さんもいて、本当にありがたいですね。なかにはこのお店をきっかけに手話の勉強を始めましたという方もいらっしゃって。手話に関心を持つきっかけになっているのを実感できることはとても嬉しいですし、大きなやりがいになっています。

―働き初めには、さとりさんが感じた「話しかけるのが怖い」という思いを持ってしまうパートナーもいるかと思います。その場合はどのようなアドバイスをしているのでしょうか。

さとり 「怖い」とひと口にいっても、その理由はさまざまですよね。これまでの経験やバックグラウンドから、話しかけるのが怖い、話を合わせられないんじゃないか・・・と感じていたり、お店が忙しいから今は話しかけない方がいいんじゃないか、話しかけるタイミングがつかめない・・・だったり。一人ひとり違うので、それぞれ何に怖さや不安を感じているのかを聞いてみて、それを解消できるようにアドバイスしています。
パートナーとのコミュニケーションも私の大事な仕事です。この怖さや不安は、きこえる・きこえないに関係なく、同じように感じてしまうものですよね。私が学んできたことや経験ももちろん伝えていきますが、この怖さを解消するのに大事なのは、やっぱり「話すこと」なんだと思います。話してみた先に、互いを知って、大事なものが何かを感じて。その動き出すための勇気を、私も与えられるように努めていますね。

店内で遠くを見つめているさとりさんの写真

店内に掲示されているお店からの言葉。店員がその前をカップを持って通る様子
©スターバックス コーヒー ジャパン提供

―さとりさんがこれから挑戦したいことはなんですか?

さとり スターバックスではアルバイト、パートナーとして働き、SSV(シフトスーパーバイザー)という時間帯責任者になり、今はASM(副店長)として働いています。当時、ろう者でSSV以上の役職に就いている人は全国でもいなかったのですが、nonowa国立店の立ち上げのときに挑戦して、初のSSVに着任することができました。ですから、次に目指すのは『ろう者で初めてのSM(店長)』ですね。
スターバックスには、「ソーシャルインパクト(※)」というテーマがあります。nonowa国立店の取り組みもその一つですが、目標としては、スターバックスが持つ社会を変える力に自分なりのプラスαを織り交ぜながら、一緒に何かを叶えたいと思っています。ろう者と聴者が一緒に働き、ろう者がリーダーとなって引っ張っている店舗は全国的にもまだないんです。それを私がSMになって実現させたい。ろう者である私が先導して、想いをアクションに変えていく。そのために今、頑張っている途中です。

※スターバックスの掲げる「Social Impact(ソーシャルインパクト)」
つながりの力で、想いをアクションに変えていくために、 “人” “地球” “コミュニティ”の3つを大切にした活動を、お客様やパートナー、関わるすべての人たちとともに創業初期より実践し続けている。
スターバックス コーヒー公式Webより:https://www.starbucks.co.jp/socialimpact/

―今は障害のあるなしに関わらず、自分の居場所がないと感じたり、自分らしく生きるために悩んでいたりする人が多くなってきているかと思います。その点についてさとりさんはどのように考えていますか?

さとり 自分らしく生きるためには、まずは自分が自分のことを好きでいられるかどうか、それが大事です。そのためには、自己分析をして何が好きで何を大切にしているのか、自分を知ること・自分に向き合うことが必要だと思っています。
次に、自分に適していると思える環境選びも大切ですよね。私の自己分析の結果は、人と会うのが好き・コミュニケーションをとれる仕事がしたい・自分らしく活躍したい、というのが大切なポイントでした。「環境」はすべてを自分でコントロールするのは難しいかもしれません。きこえないから接客はダメだという考えの人ばかりの環境だったら、今のように自分らしく働くことはできなかったはずです。私は幸いにも、自分の気持ちを理解して応援してくれる環境に行き着くことができました。これは、いろいろ動いてみての結果だと思います。
もし、今いる場所が自分の求める環境でないなら、別の場所へ移るというのも一つの方法ですよね。もちろん、自分で頑張って現状を変えるという方法もありますが、それはとても難しいことだとも思います。環境を変えようと動いた経験があるからこそ、今いる場所を思い切って離れて、別の場所にトライしてみるというのも一つの選択肢だと実感しています。

―自分の気持ちを知り、その気持ちに沿って行動することが大事なんですね。

さとり 叶えたい願いを明確にして、その実現のために行動する。それは、『自分が好きな自分でいること』に繋がるんです。だからこそ、まずは自分を知ることですし、その先に自分を好きになっていくことはとても大切だと私は思います。

―言わずもがなですが・・・さとりさんはご自分のことは好きですか?

さとり もちろん好きです。大好きです。自分が好きにならないと周りからも好かれないよなと思うんですよね。だから、まず先に自分が自分を好きでいます!

STARBACKSと手話で表記された壁の前で商品と一緒に映るさとりさんの写真

 

障害は人ではなく社会にあるもの

―プライベートでは手話での発信をSNSでされていますが、どういう思いで行っているのでしょうか。

さとり 何かを伝えたい!という強い思いがあるわけではないんです。ただ、きこえる人たちの中では手話を「福祉」というイメージで捉えている人がまだいるので、福祉ではなくて『言語』であることを知ってもらえたらいいなとは思っています。日本語と同じように手話は言語の一つで、細かいことだと文法など違いはありますが、おしゃべりをするツールであることはどちらも同じです。それを皆さんに知ってもらえたらいいですね。
自分が、聴者は“違う世界の人” “関わりづらい人”というイメージを持っていたように、聴者からしてもろう者を同じように捉えている人もいますよね。でも、一歩踏み出しておしゃべりしてみると、手話と日本語という言語が違うだけで、同じ世界のものだということがわかります。音声言語も手話言語も、どちらも“当たり前”の世の中になることが私の一番目指すべきところかもしれません。

―来年2025年には東京でデフリンピックが開催されます。注目している選手や競技はありますか?

さとり デフ陸上棒高跳の佐藤湊(さとう・そう)さんです! たまにお店にも来てくれるんですよ。佐藤さんとは大学生のときに、「わくわくデフスポーツ」というイベントで知り合いました。このイベントはろうの子供たちとデフアスリートとの交流を通して、さまざまなスポーツと出合う機会を提供するというものです。私は運営スタッフのサポートとして、佐藤さんはデフアスリートとして参加していたんです。それが出会いで、以来ずーっと仲良くさせてもらっています。他にもデフアスリートの知人が大勢いますし、彼らがこの歴史的な舞台で輝く姿を観たい! デフリンピックが始まったら、応援で毎日忙しいと思います(笑)。

商品の前で笑顔で写るさとりさんの写真

STARBACKSの手話表記の壁の前で佐藤湊選手、ご友人といっしょに写るさとりさんの写真
歩踏み出した先に得られた友人たち
(写真左が佐藤湊選手)
※ご本人提供

―デフリンピックが東京で開催されることで、期待することは何ですか?

さとり 社会にどんな影響を与えることができるか。それがとても楽しみです。デフリンピックの知名度は、少し前で10%ほどでしたよね。今はもう少し上がっているかもしれませんが、それでもまだまだ知られていないですよね・・・。東京で開催することでデフリンピックの知名度が上がり、ろう者への関心や理解も進むこと。それによってろう者が活躍できる環境が広がっていくこと、聴者とろう者との壁が少しずつ無くなっていくことを期待しています。

―最後に、読者に向けてメッセージをお願いします。

さとり デフリンピックについて話をするときに、いろいろな言葉で語られますが、その中で必ず使われるのが「障害者」という言葉です。その言葉の、『障害』という部分について改めて考えてみてください。障害というのはその人が持っているものではなく、社会にあるものだと私は思います。もし、手話が共通言語のコミュニティの中にきこえる人が入った場合、ある意味ではきこえる人が障害者という扱いを受けるかもしれません。個人が変わらなくても、社会によって障害者と呼ばれる対象が変わっていきます。もし、私がライブ会場に行ったら障害者になりますが、このお店で働く上では私は障害者にはならないんです。少し視点を変えれば、コミュニティによっては言葉の意味も、その示す人や物事も変わってくるんです。「障害」という言葉をはじめいろいろな言葉に対して、視点を変えて考えられるように。そのきっかけにデフリンピックがなったらいいですね。そうするともっと面白いものに出合えるかもしれない。より自分を好きになって、より周りの人も好きになれる社会が見えてくるかもしれません。

手話でインタビューに応えているさとりさんの写真

店外でお店を見つめているさとりさんの写真

お店にある手話掲示板の写真

笑顔で写るさとりさんの写真

お店にある電光掲示板に「またね」の手話が表示されている写真

STARBACKSの手話が掲示されている壁の前で商品といっしょに笑顔で写るさとりさんの写真

さとり/北海道生まれ
スターバックス コーヒー nonowa国立店アシスタントストアマネージャー(副店長)

1995年生まれ。「さとり」は本名を略したニックネーム。
北海道東部に生まれ、高校まで北海道のろう学校に通い、大学進学を機に北海道を離れ、茨城の筑波技術大学へ。大学時代にスターバックスでバイトをしたのが縁で社員に。現在は、聴覚に障害のあるパートナーもそうではないパートナーも手話を使いともに働くサイニングストア「スターバックス コーヒー nonowa国立店」でアシスタントストアマネージャー(副店長)を務める。

text by 木村 理恵子
photographs by 椋尾 詩

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