小倉 涼(おぐら・りょう)
2000年埼玉県生まれ。
生まれつき耳がきこえず、埼玉県の坂戸ろう学園に通う。高校は一般校に通い、大東文化大学に進学。4歳から空手を始め、形(かた)で数々の大会に入賞。大学時に組手にも挑戦し、以降は組手を中心に活動を続ける。
デフリンピックにはカシアス・ド・スル2022大会に初出場し、形と組手の両種目で金メダルを獲得した。
現在は母校の坂戸ろう学園に教師として勤務しながら、東京2025デフリンピックでの2種目連覇を目指し日々鍛錬を積んでいる。
私もドラゴンボールの世界へ
――空手を始めたきっかけを教えてください。
4歳のときに、2歳上の兄と地元の空手の道場に見学に行ったのがきっかけです。どういう経緯で見学に行くことになったのかは覚えていないのですが、そのとき「道着がかっこいい!」と思ったのは鮮明に覚えているんです。それに戦う系のアニメが大好きで、『ドラゴンボール』をよく見ていたんですね。だから、道場で見た蹴りが本当にドラゴンボールみたいでかっこよくて! それで「私もやってみたい」と思ったんです。
――空手を始めた頃はどういうところに楽しさを感じていましたか?
練習を通して成長を感じられたことですね。難しい技が練習や試合で成功すると嬉しくって。成長する楽しさを感じること、そのために空手に向き合うことは今でも変わりませんね。

――空手を続けてきた中で、転機となった出来事を教えてください。
競技に対して意識が変わったのは、小学4年生のときに、世界で活躍できる選手を育成する合宿に聴者と一緒に参加したことです。その合宿では、まずみんなの練習に取り組む姿勢が違うんです。当時、私は「これをやって」と言われた練習をただやっているだけでしたが、他のみんなは一人ひとりが自分で考えて練習をしていました。わからないことがあれば先生のところに教えてもらいに行くし、私のように受動的ではなく能動的に。地味な練習も誰もさぼらずに真剣に取り組んでいました。そういう姿勢にとても驚いたし、感動したんです。私も同じように空手に向き合えるようになりたい、そう思えたのがきっかけで取り組み方を変えることができたんです。

意識の違いと、その楽しさを感じられた
――どんなところが変わりましたか?
空手を「競技」として意識するようになり、自分で考えて練習をするようになったのが大きな変化ですね。合宿では技の深い部分まで教えてもらえました。体の動き方について考えるようになり、細かいところを一つひとつ考えていく時間はとても楽しくて。合宿に参加してから、心身ともに自分が成長したのを感じられました。やってみて失敗して、またやってみる。繰り返し練習して自分が変わっていく、成長していく過程がすごく楽しいと感じるようになったんです。空手の楽しさがより増しましたね。
――大学に入ってから組手にも挑戦しています。何かきっかけがあったのでしょうか?
高校までは形(かた)だけをしていましたが、高校の終わり頃にちょっと伸び悩んで行き詰ってしまい、どうしたらもっとレベルアップできるのかがわからなくなっていたんです。大学受験のために空手をお休みしていたのですが、入学していざ空手を始めようとしたときに、形に取り組むモチベーションが下がってしまっていて・・・。空手は続けたいけどモヤモヤしていたときに、たまたま道場の先輩が「一緒に組手をやろう」と声をかけてくれて。試しにやってみたら意外と面白かったんです(笑)。それまでは組手は殴られるのも痛いし、怖かったのでずっと拒否していたんです。だけど先輩に駆け引きの方法などを教えてもらううちに、奥深さとスリリングなところにハマってしまって! そこから組手に本気で取り組むようになりましたね。
――組手に取り組んだことでどのような影響はありましたか?
まず形は空手の動きの基本なので、とても大事です。その上で組手では、審判の判断基準の一つにその突きが「綺麗」かどうかというのがあります。その綺麗さは形の基本が身に付いていないと生まれない。得点にしっかり結びつけるためには、やはり基本を身に付けることが必要になります。組手も形も最終的にはどちらも基本に行きつくんです。組手を始めてから形の練習時間は少し減り、形からちょっと離れた状況になりましたが、離れたことで逆に「久しぶりに形をやってみたいな」というやる気も出てきました。基本に立ち返れたことももちろんですが、形と組手の両方にトライしたことで、空手へのモチベーションを再燃できたのが良かったですね。

組手が新しい刺激を与えてくれた。
ゴールがないことこそが空手の魅力
――形は102種類あるそうですね。その数の多さに驚いたのですが、小倉さんはどのくらいの数の形を習得しているのでしょうか?
私が習得しているのは、パッと思い浮かぶので20個ぐらい。もう少し多いかもしれないですが・・・。私はあまり冒険をしないタイプで、一つの形を突き詰めてやっていきたい方なんです。なので覚えている形の種類は少ない方ですね。もっと多く覚えている選手はたくさんいます。
――形は突き詰めていくと際限がなさそうですが、思い描く完成形というのはあるのでしょうか?
形に関していえば、完成というゴールは絶対にないと思っています。例えば、東京2020オリンピックで銀メダルに輝いた清水希容選手と同じレベルの形を今自分が打てたとしても、そこで満足はできないんだろうなと思います。突き詰める要素が限りなくある種目であり、だからこそ、自分に妥協せずにどこまで追求できるのか・・・それが形の魅力の一つですね。
――組手ではいかがでしょうか?
組手は相手がいて初めてできる種目なので、形のように一人で突き詰めるというわけにはいきません。言い方は難しいですが、組手は技が少し下手でも工夫次第で勝てることもあるんです。そういう意味では、組手で100%勝てる選手というのはいません。そこが組手の面白いところでもありますよね。形とはまた違うカタチで、突き詰める要素がある。形も組手も100%の完成、完全というのはないというのは同じで、どちらも生涯を懸けて鍛錬していくしかない。そのゴールがないことこそが空手の魅力ですね。
――前回デフリンピックのカシアス・ド・スル2022大会では組手と形の2種目で金メダルを獲得しています。自信はあったんですか?
全くなかったです・・・。初めて出場する国際大会だったので、他の選手たちのレベルも自分のレベルもわからない状況でした。始まるまでは、勝てるのかな? 1回戦で負けるんじゃないかな?という気持ちで。ただ始まってしまうと自ずと目の前の競技に集中できたこともあり、最終的には「とにかくやれるだけやってみよう」という気持ちで戦いました。

成し得た偉業への実感は・・・
――そんな中で形・組手ともに金メダルを獲得しました。
勝ちはしたのですが、実感は本当になくて・・・。試合の後にホテルに戻ったら、ホテルの方々にも“おめでとう”って言ってもらえたり、友達や知り合いからたくさんのLINEをもらったり。日本に帰ってから、いろいろな方からお祝いのコメントをいただいたりしたときに、“あっ、私は勝ったんだ”ってちょっと感じたくらい(笑)。世界一になったんだという実感は、今も実はないんです。
――今もまだ実感がないっていうのはちょっと驚きです。
いやいや、いまだに「本当に世界チャンピオン? 私が? 私が世界一!?」って感じです(笑)。

まさに、ギャップ
手のひらに“人”・・・からの意識の変化
――小倉選手は自分自身の強さはどういうところだと考えていますか?
形の場合は『力強さ』・・・かな。女子の中では体が大きい方なこともあり、力強さを出せていると思います。また私の形は「剛柔流(ごうじゅうりゅう)」という流派で、わりと重い形なのが自分の体に合っているなと感じています。そういう重い技を力強く出せるのが、私の形の強みですね。
組手はなんでしょうね・・・。スピードがある方ではないですし、得意技も特にこれっていうのもないですし・・・。私の組手はすごく地味なんです。観たことがある人はわかると思いますが、ほんと~~~~に地味な組手をやっているんです。わかりやすくてかっこいい大技があるわけではないので、いつも観に来てくれる人に申し訳なくて。私の組手を見て楽しいかな?ってふと考えてしまうくらい(苦笑)。得意なのは突きなので、1本1本を地味に積み重ねてポイントを貯めていく、それで勝つといった技の組み方で・・・。あっ、突きのタイミングはうまいんじゃないかな! タイミングが良い、これが強みかもしれないです(笑)。
――東京2025デフリンピックではディフェンディングチャンピオンとして戦うことになります。それについてはどのように思いますか?
プレッシャーはとてもありますね。日本代表チームの中でも、私は勝って当たり前と思われていますから。ただ、昨年(2024年)の12月に開かれたWorld Deaf Karate Championships(世界ろう空手選手権)では形が2位だったんです。実はこの負けた経験で、ほんの少しプレッシャーから解放されたんです。東京2025デフリンピックではまた挑戦者として臨めるので、ちょっとホッとしているところがあります。

――初出場したカシアス・ド・スル2022デフリンピックで金メダルを獲得するなど、大舞台で自分の力を発揮しています。その秘訣はどんなところにあると考えていますか?
それは・・・私が知りたいです(笑)。とても緊張するタイプで、もともとプレッシャーにも弱いので体が硬くなってしまうんですよ。
――そういうときはどのように緊張をほぐすのですか?
“人”っていう字を手のひらに書いて飲むとか(笑)。緊張に弱いのを自分で知っているので、緊張をほぐす方法をいろいろと調べて試してるんですよ。他にもいろいろとやりましたけど・・・そんなに効果はないですね(笑)。
でも、先日の世界ろう空手選手権でコーチが「試合というのは今までの練習の成果を出す場所ではなくて、“試す”場所なんだよ」という話をしてくれて。試合という字は『試す』に『合う』ですよね。練習したことを試してみて、思うように結果が出なくても別のやり方で試してみる。それを続けていけばよくて、だからこそレベルアップに繋がるんだと。その話を聞いて、自分の中でスーっと気持ちが楽になったんです。
――今までの自分にはなかった考え方だったんですね。
試合=“試し合う場”。その言葉のおかげなのか、世界ろう空手選手権では硬くならずに楽に試合に臨むことができました。いつも試合前のアップでは今まで練習したことの確認をするんですが、このときは“試す場”という意識が強かったので、その場で演じる形を変えることに挑戦してみたんです。実際に変えてみたら、コーチに示されたことをやるのに精一杯で緊張するどころじゃなかったです。本当にそんな暇がなかった(笑)。
緊張で硬くなってしまうこともあって、今まで納得できる形ができたというのは片手に収まってしまうくらい。本当に少ないんです。でも、このときは自分が納得のいく形ができた。それって本当に感動してしまうぐらいなんですよ。その感動をまた味わいたいので、心身ともにもっと鍛錬していきたいですね。
観た人の心を動かす
――デフリンピックが東京で開催されると知ったときはどのように思いましたか?
初めて知ったときはカシアス・ド・スル大会に集中しなければいけないタイミングだったので、自分が出場するということは全然考えられなくて、「へーそうなんだ」っていうくらいでしたね・・・。カシアス・ド・スル大会が終わってから考えようと思っていたので、正直ピンと来ていなかったです。
――それがピンときたのはいつごろからですか?
最近・・・かな? ようやく少しずつですね。カシアス・ド・スル大会の後もいくつか国際大会に出場したことで、ようやく実感が湧いてきたというか。世界中のデフアスリートが東京に集まるということに、ワクワクするようになってきました。
――東京でデフリンピックが開催されることでどんなことに期待していますか?
日本でのデフリンピックの認知度はまだまだ低いので、東京で開催することで100%に近くなるといいですね。東京2025デフリンピックをきっかけに、ろう者のことを知る、ろう者に対して何ができるのかを考える、そのきっかけが生まれてくれたら嬉しいですね。東京大会がゴールではなく、新しい社会のスタートになるような、そんな大会になってほしいです。
――東京2025デフリンピックで楽しみにしていることはありますか?
初の日本開催ということで、今までお世話になった方々に会場で試合を観てもらえること。デフリンピックはデフアスリートの夢の舞台ですし、その晴れやかな舞台で私が勝ち抜く姿を、応援してくれる皆さんへ届けたいですね。
――応援してくれる方々にはどんなところを観てほしいですか?
形はキレや迫力ですね。空手をやったことがない人でもわかりやすく、初めて観ても楽しめると思います。特に生で観ると、選手が創り出す雰囲気に圧倒されるんですよ。画面越しでは伝わりきらない迫力が、会場にはあるんです。
組手は展開が早くて、瞬きをする間にもう試合が決まっているようなスピード感です。見どころとしては、相手との駆け引き。短い試合時間の中、すごい速さで繰り広げられる技の数々と、それをいかに有効打にできるかの駆け引きに注目してください。「私も空手をやってみたい」と、観てくれた人の心を動かせたら嬉しいです。
――小倉選手の活躍を機に空手を始める人が増えたらいいですね。
空手というと怖いイメージを持たれることが多いですが、やってみると怖いよりも面白いが勝るのでぜひ! おじいちゃん、おばあちゃんになっても続けられますし、実際に高齢の方でかっこよく形をきめている方もいらっしゃいます。70~80代の方でも腰が曲がらずにしゃんとしていて、若い人よりも元気に見える方々ばかりです。健康寿命を延ばすのにも役立ちますので、ぜひ一度やってみてほしいです。
――改めて、東京2025デフリンピックの目標を教えてください。
もちろん、形と組手の2種目で金メダルを獲ることです。日頃の感謝を、最高の結果で示したいですね!
つかみどころがない、変な人
――ここからは小倉さんのパーソナルな部分を教えてください。子供の頃はどんな性格でしたか?
やんちゃでしたね! 兄と一緒に遊んでいたので、いつも外で駆け回ってました。学校の勉強はあんまり真面目に取り組んでなかったかな(苦笑)。
――自分の性格についてはどのように捉えていますか?
のんびりしてる・・・でもせっかちな部分もあるんですよ。つかみどころがない、変な人だなって自分でも思います。友達には「何かよくわからないね」ってよく言われます(笑)。
――最近ハマっていることはありますか?
ちいかわにハマっています! 部屋にぬいぐるみを置いたり、教員をやっている学校で使っている文房具もちいかわです。子供たちに丸つけが終わるとスタンプを押しているのですが、それもちいかわ。そのスタンプ集めも楽しい時間ですね。

――休日はどんなふうに過ごしていますか?
Netflixを見たり、ジムに通ったり、友達と遊んだりしてます。Netflixではいろいろなジャンルを観ますが、最近観ているのがアニメの『鋼の錬金術師』。この間は『オレンジデイズ』を見て泣きました。基本、インドア派ですね。
――小倉さんはネガティブな状況になったときに、どのように解消しますか?
何事も全部寝たらすぐ忘れる性格なので寝ます! あとは運動ですね。空手をしたりジムに通ったり、とにかく汗をいっぱいかく。そうするとストレスを発散できます。
――空手がストレス発散にもなるのですね。
空手といっても練習や試合のような選手としてではなく、子供たちに指導する空手です。空手を教えるのはとても楽しいですし、子供たちのまっすぐに取り組む姿勢には癒されます。良い刺激をもらえますね。

成長をすぐ横で感じられる環境
――現在、母校である坂戸ろう学園に教員として勤めていますが、子供の頃から学校の先生になるのが夢だったのでしょうか?
覚えていないのですが、小学生のときに「学校の先生になる」と宣言したらしいです。その後も中学生で将来の夢を聞かれて、同じように学校の先生になりたいと答えていて。これはしっかり記憶にあります。
――なぜ先生になりたいと思ったのでしょうか?
実は・・・「公務員になりたい」というのが最初だったんです。子供の頃、いつも市役所の横を17時に通ると灯りが綺麗に全部消えたんです。ということは、市役所の職員、公務員というのは17時になったら帰れるんだ!と思ったのが理由です(笑)。それで公務員を目指すようになったのですが、そのうちに公務員といっても何をするの?と聞かれるようになって・・・。そこで「先生」に辿りついたという感じです。
――意外な答え! 子供が好きという答えを想像していました。
すみません(笑)。でも今はすごく楽しく仕事をしています。
――昨年から教壇に立っていますが、実際に先生になった感想を教えてください。
学校の先生はすごくきつい仕事だということはわかった上で、最終的には自分の中でしっかり「やろう」と決心をして先生になりました。想像通りで、やはり大変です。でも、その大変な中でも児童の成長を間近で見ることができるのは楽しいですね。
――やりがいを感じられる環境なんですね。
何より、その成長を創り支えられる立場にいられるというのは幸せなことだと感じています。他の職員の方々にもサポートしていただき、とてもやりがいを感じながら仕事ができるので恵まれています。今の児童たちとは昨年の4月に初めて会ってからもうすぐ1年が経ちますが、あの頃とは全然違います。その中で先生として、これもやればよかった、あれもやればよかった・・・と思うところがたくさんあります。彼らの背中をもっと押してあげられるような先生になっていきたいですね。
今は4年生の副担任をしていますが、4年生はまだまだ子供で可愛い。ちょっと困ったなと思うときもありますが、全部ひっくるめて可愛いです!

最大の結果を生むための、日々の小さな努力
――座右の銘や好きな言葉はありますか?
「雨垂れ石を穿つ(あまだれ いしをうがつ)」です。雨の1滴1滴は小さな力だけど、それが積もれば石のような大きな硬いものでも穴を開けられるという意味で、日々の積み重ね、小さな努力が大事なことを教えてくれる言葉です。この言葉のお陰でこれまでコツコツと努力を積み重ねてこられましたし、小さな努力をし続けないといけないと自分に言い聞かせているという意味でも、座右の銘にしています。
――憧れている空手家はいますか?
「自分の道を進む」という気持ちが強いので、あまり憧れは持たないのですが・・・。でも、かっこいいなと思う選手はいて、ワールドゲームス2022の組手で優勝した月井隼南(つきい・じゅんな)選手です。月井選手は組手のスタイルがかっこよくて。私よりも身長が低くて小柄なのですが、自分より大きい相手にでも臆せずにどんどん前に攻めていくタイプです。怪我が多いのですが、何回も乗り越えて復活されていて。その屈せずに立ち上がり続ける姿が、本当にかっこいいなと思っています。
――仲の良いアスリートはいますか?
デフ空手で同じ日本代表の森健司選手ですね。彼とは練習も一緒にしますし、よく話をします。常に高みを目指して練習に向かう姿が印象的で、空手への向き合い方などいろいろな面で尊敬しています。東京2025デフリンピックで一緒に金メダルを獲りたいですね。
――では、おすすめや推しの選手はいますか?
そうですね・・・あまりお話したことがあるわけではないんですけど、デフ陸上の山田真樹選手! イケメンだし、スタイルもいいし、お話も面白いのでおすすめです。デフ陸上はいろいろな種目でメダル獲得の期待が高いので、私も楽しみにしています。山田選手にもぜひメダルを獲ってほしいですし、自身が納得のいく、そして感動できる走りをしてもらいたいです。
――最後に東京2025のデフリンピックを楽しみにしている読者の方にメッセージをお願いします。
デフリンピックは空手も陸上も、全部で21競技にもなるデフスポーツの祭典です。いろいろな競技やアスリートを通して、もしかしたらあなたの「心」が動かされるかもしれません。私も最高のパフォーマンスで皆さんの「心」を動かせるように、11月に向けて小さな努力を積み上げていきます。
デフ空手は東京武道館で開催です。私の2種目連覇をぜひ会場で見届けてください!
Instagram:ryokarate0320
text by 木村 理恵子
photographs by 椋尾 詩
撮影協力:和光市総合体育館