閲覧支援ボタン
文字サイズ
コントラスト
言語
WHAT'S NEW
お知らせ

フィッシャーズが大暴れ⁉ デフリンピック1年前記念イベント Day2レポート

2024.12.01

  • シェアする

中田選手、長谷山選手、フィッシャーズがデフリンピックの手話をしている写真

大会開催1年前となる2024年11月15日(金)・16日(土)にアーバンドック ららぽーと豊洲で行われたTOKYO FORWARD 2025「東京2025デフリンピック 1 Year To Go !」
あの大人気動画クリエイターも来場! いろいろなパフォーマンスで開催1年前を盛り上げたDay2をレポートします。
※Day1レポートはこちらから

 

みるテクノ・みるケーション
ららぽーとが“みるぽーと”に変身!と銘打ったこのイベント。ステージ以外でもきこえない世界を“みて・知って・体験する”コンテンツが盛りだくさんでした。

ユニバーサルコミュニケーション機器の体験ができるみるテクノ。透明ディスプレイなど、きこえない人とのコミュニケーションを円滑にできる最新技術や、デフ陸上のスタートランプといったデフスポーツを支える技術を体験できました。

透明ディスプレイに「こんにちは」と文章が表示されている写真 パネルやモニター、アプリが表示されているスマホの写真
エキマトペの説明パネルやミニチュア、エキマトペがタブレットに表示されている写真 陸上のスタートランプとクラウチングスタートの姿勢の女性の写真

みるケーションではいろいろなカタチで手話に触れられるブースがたくさん。デフアスリートが手話を直接教えてくれるコーナーもあり、手話に初めて触れる人も楽しみながら学んでいました。
屋外のブース内で女性二人がデフリンピックの手話を参加者に教えている写真

女性二人が冊子を見ながら2本の指を立てている写真 岡田選手がモニターの横で説明している写真

デフアスリートへ応援メッセージを届けられるブースも。1年後の大活躍に向けて、たくさんの方が全力応援を届けてくれました。
デフリンピック出場選手の写真が貼られたパネルや応援メッセージが入力できるタブレットの写真

タブレットにメッセージを書いている女性の写真 メッセージが書かれたタブレットの写真
メッセージを書いたタブレットを持っている中田選手と長谷山選手の写真 自分のパネルの前でメッセージが書かれたタブレットを持っている岡田選手の写真

選手の皆さんも熱い意気込みを届けてくれました

 

こどもの城児童合唱団・混声合唱団 パフォーマンス
ステージのオープニングを飾ったのは、世代や性別、国籍や障害の有無を超えた多様なメンバーで構成されたこどもの城児童合唱団・混声合唱団
壇上で多くの合唱団員が右手を上げて歌っている写真

歌詞を字幕や手話言語でも伝えながら、オリジナル楽曲「すばらしい出会い」など全9曲を披露。デフアスリートを応援する熱い想いを、元気いっぱい届けてくれました。

歌っている合唱団員の写真 少年合唱団員がマイクの前で右手をあげて歌っている写真
合唱団員がマイクを持っているようなポーズで歌っている写真 合唱団員が両手を上げて歌っている写真

合唱団員が右側を向き右を指さしている写真

 

スペシャルライブステージ
~全国高校生手話パフォーマンス甲子園 優勝チーム presents~

鳥取県で毎年開催される、手話言語を使ったパフォーマンスで表現力を競う『全国高校生手話パフォーマンス甲子園』。今年9月に開催された第12回大会で優勝した熊本聾学校(熊本県|演劇・コント・ポエム等部門)、久米田高等学校(大阪府|ダンス・歌唱部門)の2校が、個性豊かなパフォーマンスを披露しました。
2人の男子高校生が手話でパフォーマンスをしている写真

ロングスカートの女子高校生が右手拳を顔の前にしている手話の写真

壇上のゆきりぬさんの写真
Day1に続きクリエイターゆきりぬさんも登場

熊本聾学校の演目は「ときそば今様」。古典落語の一つ、「ときそば」を現代風にアレンジしました。
創部35年以上の手話落語部のメンバー。「笑いでみんなを幸せにする」をキャッチフレーズに日々研鑽を積む彼らのパフォーマンスに、会場が笑いに包まれました。

三角巾をつけたおばちゃんとテーブルに頬杖をついている青年を演じている男子高校生の写真 男子高校生2人がデフリンピックの手話をしている写真

おばちゃんの格好をしている男子高校生の写真

2022年には日本高校ダンス部選手権を制したこともある強豪・久米田高等学校のパフォーマンスは、手話表現を用いたダンス。ビートルズの「Let It Be」と、2017年に公開された映画「グレイテスト・ショーマン」の主題歌「This Is Me]を披露しました。
手話の意味をしっかり理解し、力強くも丁寧に表現することを意識したダンス。その迫力と美しさに圧倒されました。

大勢のダンサーが寝転んでいて、一人がその中で立って右手をあげている写真 パフォーマーが両人差し指を立てて手話をしている写真

大勢のパフォーマーが片方の腕をあげガッツポーズをしている写真

 

“世界一”に挑め! フィッシャーズvs.デフバレー日本代表!!
大人気動画クリエイターのフィッシャーズデフバレーボール女子日本代表中田美緒選手・長谷山優美選手と共演! 世界一のデフアスリートの魅力に迫り、そのスゴさを体感するゲームで対決しました。

中田選手と長谷山選手が頑張るの手話をしている写真 壇上にいるフィッシャーズ5人の写真

中田選手と長谷山選手のメダルを見せてもらっているフィッシャーズの写真

実はフィッシャーズの皆さん、イベントの1ヶ月前にデフバレーボールを体験。中田選手・長谷山選手率いる女子日本代表メンバーから、きこえない世界のバレーボールについて教わりました。
ボールの打球音もきこえず、常に目を凝らしてボールを追いながらのプレーとなるデフバレーボール。チームメイトの声がけももちろんきこえない中で、バレーボールに重要な“コミュニケーション”をどのように取るのかがカギとなります。

デフバレーを世界一の選手に教えてもらったら
好プレー続出した!?!?
【世界陸上・デフリンピック1年前イベント】
※Fischer’s-セカンダリ-チャンネルより

この日はその“コミュニケーション”力で対決! 最初のゲームは「レシーブ対決 “真ん中”を狙え!」。
各チーム2人が参加して、ネットの反対側から2人の間に投げられたボールを、どちらかがレシーブして、ペアの仲間がボールをキャッチできれば成功です。それぞれ5回投げて、多くキャッチできたチームの勝利となります。
フィッシャーズは耳栓とイヤーマフを付けて、きこえない状態でトライ!

イヤーマフをしているンダホさんとマサイさんの写真
ンダホさん(黄)・マサイさん(青)が挑戦!

さすがの運動能力の高さとゲーム慣れ(?)でフィッシャーズチームも大善戦!

レシーブしようとしている中田選手とその横にいる長谷山選手の写真 レシーブをしようとしているレシーブをしようとしているンダホさんとマサイさんの写真

ンダホさんが倒れてしまい、その横にマサイさんが立っている写真

途中、デフバレーチームがステージの照明にボールをぶつける事件がありつつも・・・
上を指差して笑っている長谷山選手とボールを持って上を向き驚いている中田選手の写真

さすがのコミュニケーション力でデフバレーチームが快勝しました!
壇上で笑っている長谷山選手の写真

続いての対決は「ボディランゲージで言葉を伝えろ!」。
デフバレーではプレー中、声ではなくジェスチャーやアイコンタクト、表情や口の動きなどを使って意思を伝え合っています。そんな世界を再現⁉ 一人がパネルに書かれた言葉を体で表現し、もう一人が何を表現しているかを当てる・・・簡単にいうとジェスチャーゲームです!

挑戦するのは、ジェスチャーゲームと言えばこの男・・・シルクロードさん(赤)! デフバレーチームは自他ともに認める(?)感性豊かな中田選手がジェスチャー担当です。

モトキさん、シルクロードさん、ザカオさんが壇上に立っている写真 バッターの構えをしている中田選手の写真

もうこの写真を見ればおわかりのとおり、互いに持てるものを出し尽くした死闘に・・・! これだけで答えがなんとなくわかってしまう、彼らの表現力たるや。
鬼の形相で睨みつけているシルクロードさんと大きく口を開け両手を構えている中田選手の写真

座って足を投げ出し腕で円を作っているシルクロードさんと、木にしがみついているようなジェスチャーの中田選手の写真

何かを食べているようなジェスチャーのシルクロードさんと腕を胸の前にし大きく口を開けている中田選手の写真

右腕左足を前に出しているシルクロードさんとバッターの構えをしている中田選手の写真

人差し指を立て右腕を斜めに上げ、右足を出して驚いた顔をしているシルクロードさんの写真 左上の方を指出し驚いているような表情の中田選手の写真

死闘の行方は・・・
わずか1ポイント差でデフバレーチームの勝利!! 世紀の対決はデフバレーチームが見事2連勝で幕を閉じました。
うなだれているまさうなだれているマサキさんとガッツポーズをしている中田選手と長谷山選手の写真

最後は、熱い戦いを終えたフィッシャーズからエール・・・と、シルクさんの渾身の恐竜のモノマネをお届けしました。
恐竜のモノマネをしているシルクロードさんと見守る他の登壇者の写真

 

~東京2020大会からデフリンピックへ~
舞台「TRAIN TRAIN TRAIN」キックオフトークショー

デフリンピックに向けて開催されるTOKYO FORWARD 2025 文化プログラムの一つで、東京2020パラリンピック開会式のレガシーから生まれる2025年の新作舞台『TRAIN TRAIN TRAIN』のキックオフトークショー。
開会式に関わった森山開次さん、和合由依さん、はるな愛さん、ウォーリー木下さん、栗栖良依さんをゲストにお迎えし、東京2020大会を振り返りながら、受け継がれるレガシーと新作への期待を語りました。
※和合さんは体調不良により当日欠席

壇上の森山開次さん、はるな愛さん、ウォーリー木下さん、栗栖良依さんの写真
それぞれのキャラと目線が立ったトークで
関心とともに会場も明るい雰囲気に包まれる。
(左から栗栖良依さん、ウォーリー木下さん、
はるな愛さん、森山開次さん)

「最高の仲間たちと、新たな世界を紡ぎたい。」
演出・振付を務める森山さんは2025年11月の開演に向け、意気込みを語りました。

車椅子に乗り左手を顔の横まであげている来栖さんの写真 マイクを持って話をしているウォーリー木下さんの写真
マイクを持って話をしているはるな愛さんの写真 マイクを持って話をしている森山さんの写真

映画のパネルの前で登壇者の記念写真

 

高円寺阿波おどり たつのおとし子連
耳がきこえず、目と身体を使ってリズムをつかんで踊る「たつのおとし子連」による阿波おどり。
親指と小指を立てた指文字の『ヤー』を合図に、観客の皆さんも一緒に踊りました。
たつのおとし子連の皆さんのグループ写真

たつのおとし子連のみなさんが踊っている写真 たつのおとし子連の男の子が笛を吹いている写真

たつのおとし子連が壇上で踊っており、それを観ている観客の写真

 

ホワイトハンドコーラスNIPPON
~手歌にトライ! 1 Year To Go! スペシャルステージ~

障害のある子供と障害のない子供が一緒に音楽を楽しんで舞台をつくるインクルーシブ合唱団『ホワイトハンドコーラスNIPPON』。芸術監督のコロンえりかさん、手歌監修の井崎哲也さんによる特別レクチャーを開催!
コロンさんと井崎さんが拍手の手話をしている写真

「私たちホワイトハンドコーラスNIPPONのメンバーには、きこえる人も、きこえない人も、目が見えにくい人も、車いすを使う人も、障害のない人も、子供も大人もいます。」
そんな合唱団の名前の由来になっている白い手袋。手話が得意なメンバー“サイン隊”は白い手袋をして、手話で音楽を視覚的に“手歌(しゅか)”で表現します。
ホワイトハンドコーラスNIPPONの子供たちのグループ写真

ステージには山田真樹選手やフィッシャーズ、ゆりーとたちが勢揃いし、ベートーヴェンの「第九」を手歌で実演しました。会場の皆さんも一緒に白い手袋をつけて、いざ練習へ。

シルクロードさんが話をしており、他の登壇者が聞いている写真 白い手袋をつけた山田選手の写真

この曲のテーマは『歓喜』。全ての人が兄弟となる世界、その喜びを描いていて、まさにデフリンピックにぴったりのテーマです。
歓喜とは喜びの中でもMAXの喜び! フィッシャーズの皆さんも全力で喜びを表現しました。
手歌をしている女の子とンダホさんとマサイさんの写真

ザガオさんとモトキさんが暴れていて、それをみつめるホワイトハンドコーラスNIPPONの女の子たちの写真

手歌をしているフィッシャーズ、山田選手、ホワイトハンドコーラスNIPPONの数名、コロンさん、井崎さんの写真

手歌をマスターし、いよいよ実演へ・・・。会場全体に笑顔と情熱があふれ、熱い一体感が生まれました。
両手を胸の前に置き微笑んでいるコロンさんの写真

登壇者が両手をあげて歌っている写真

登壇者がいる部隊と白い手袋を付けた観客の写真

あまりに素敵なパフォーマンスに、コロンさんから「BRAVO!」。
BRAVO!と書かれた布を示しているコロンさんとその周りの登壇者の写真

最後は満開の手話の拍手が咲きほこり、1年前記念イベントは幕を閉じました。
登壇者のいる舞台と観客の全体の写真

「きこえないってどういうことなんだろう?」
1年後、デフリンピックをきっかけに一人でも多くの方に関心を持ってもらい、誰もがもっと暮らしやすい社会を創っていけるように。

2025年11月25日、いよいよ開幕。
皆さんと会場でお会いできることを楽しみにしています!

新着