
2024.12.17
2024.12.01
大会開催1年前となる2024年11月15日(金)・16日(土)にアーバンドック ららぽーと豊洲で行われたTOKYO FORWARD 2025「東京2025デフリンピック 1 Year To Go !」。
あの大人気動画クリエイターも来場! いろいろなパフォーマンスで開催1年前を盛り上げたDay2をレポートします。
※Day1レポートはこちらから
みるテクノ・みるケーション
ららぽーとが“みるぽーと”に変身!と銘打ったこのイベント。ステージ以外でもきこえない世界を“みて・知って・体験する”コンテンツが盛りだくさんでした。
ユニバーサルコミュニケーション機器の体験ができるみるテクノ。透明ディスプレイなど、きこえない人とのコミュニケーションを円滑にできる最新技術や、デフ陸上のスタートランプといったデフスポーツを支える技術を体験できました。
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みるケーションではいろいろなカタチで手話に触れられるブースがたくさん。デフアスリートが手話を直接教えてくれるコーナーもあり、手話に初めて触れる人も楽しみながら学んでいました。
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デフアスリートへ応援メッセージを届けられるブースも。1年後の大活躍に向けて、たくさんの方が全力応援を届けてくれました。
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選手の皆さんも熱い意気込みを届けてくれました
こどもの城児童合唱団・混声合唱団 パフォーマンス
ステージのオープニングを飾ったのは、世代や性別、国籍や障害の有無を超えた多様なメンバーで構成されたこどもの城児童合唱団・混声合唱団。
歌詞を字幕や手話言語でも伝えながら、オリジナル楽曲「すばらしい出会い」など全9曲を披露。デフアスリートを応援する熱い想いを、元気いっぱい届けてくれました。
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スペシャルライブステージ
~全国高校生手話パフォーマンス甲子園 優勝チーム presents~
鳥取県で毎年開催される、手話言語を使ったパフォーマンスで表現力を競う『全国高校生手話パフォーマンス甲子園』。今年9月に開催された第12回大会で優勝した熊本聾学校(熊本県|演劇・コント・ポエム等部門)、久米田高等学校(大阪府|ダンス・歌唱部門)の2校が、個性豊かなパフォーマンスを披露しました。
熊本聾学校の演目は「ときそば今様」。古典落語の一つ、「ときそば」を現代風にアレンジしました。
創部35年以上の手話落語部のメンバー。「笑いでみんなを幸せにする」をキャッチフレーズに日々研鑽を積む彼らのパフォーマンスに、会場が笑いに包まれました。
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2022年には日本高校ダンス部選手権を制したこともある強豪・久米田高等学校のパフォーマンスは、手話表現を用いたダンス。ビートルズの「Let It Be」と、2017年に公開された映画「グレイテスト・ショーマン」の主題歌「This Is Me]を披露しました。
手話の意味をしっかり理解し、力強くも丁寧に表現することを意識したダンス。その迫力と美しさに圧倒されました。
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“世界一”に挑め! フィッシャーズvs.デフバレー日本代表!!
大人気動画クリエイターのフィッシャーズがデフバレーボール女子日本代表の中田美緒選手・長谷山優美選手と共演! 世界一のデフアスリートの魅力に迫り、そのスゴさを体感するゲームで対決しました。
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実はフィッシャーズの皆さん、イベントの1ヶ月前にデフバレーボールを体験。中田選手・長谷山選手率いる女子日本代表メンバーから、きこえない世界のバレーボールについて教わりました。
ボールの打球音もきこえず、常に目を凝らしてボールを追いながらのプレーとなるデフバレーボール。チームメイトの声がけももちろんきこえない中で、バレーボールに重要な“コミュニケーション”をどのように取るのかがカギとなります。
デフバレーを世界一の選手に教えてもらったら
好プレー続出した!?!?
【世界陸上・デフリンピック1年前イベント】
※Fischer’s-セカンダリ-チャンネルより
この日はその“コミュニケーション”力で対決! 最初のゲームは「レシーブ対決 “真ん中”を狙え!」。
各チーム2人が参加して、ネットの反対側から2人の間に投げられたボールを、どちらかがレシーブして、ペアの仲間がボールをキャッチできれば成功です。それぞれ5回投げて、多くキャッチできたチームの勝利となります。
フィッシャーズは耳栓とイヤーマフを付けて、きこえない状態でトライ!
さすがの運動能力の高さとゲーム慣れ(?)でフィッシャーズチームも大善戦!
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途中、デフバレーチームがステージの照明にボールをぶつける事件がありつつも・・・
さすがのコミュニケーション力でデフバレーチームが快勝しました!
続いての対決は「ボディランゲージで言葉を伝えろ!」。
デフバレーではプレー中、声ではなくジェスチャーやアイコンタクト、表情や口の動きなどを使って意思を伝え合っています。そんな世界を再現⁉ 一人がパネルに書かれた言葉を体で表現し、もう一人が何を表現しているかを当てる・・・簡単にいうとジェスチャーゲームです!
挑戦するのは、ジェスチャーゲームと言えばこの男・・・シルクロードさん(赤)! デフバレーチームは自他ともに認める(?)感性豊かな中田選手がジェスチャー担当です。
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もうこの写真を見ればおわかりのとおり、互いに持てるものを出し尽くした死闘に・・・! これだけで答えがなんとなくわかってしまう、彼らの表現力たるや。
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死闘の行方は・・・
わずか1ポイント差でデフバレーチームの勝利!! 世紀の対決はデフバレーチームが見事2連勝で幕を閉じました。
最後は、熱い戦いを終えたフィッシャーズからエール・・・と、シルクさんの渾身の恐竜のモノマネをお届けしました。
~東京2020大会からデフリンピックへ~
舞台「TRAIN TRAIN TRAIN」キックオフトークショー
デフリンピックに向けて開催されるTOKYO FORWARD 2025 文化プログラムの一つで、東京2020パラリンピック開会式のレガシーから生まれる2025年の新作舞台『TRAIN TRAIN TRAIN』のキックオフトークショー。
開会式に関わった森山開次さん、和合由依さん、はるな愛さん、ウォーリー木下さん、栗栖良依さんをゲストにお迎えし、東京2020大会を振り返りながら、受け継がれるレガシーと新作への期待を語りました。
※和合さんは体調不良により当日欠席
「最高の仲間たちと、新たな世界を紡ぎたい。」
演出・振付を務める森山さんは2025年11月の開演に向け、意気込みを語りました。
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高円寺阿波おどり たつのおとし子連
耳がきこえず、目と身体を使ってリズムをつかんで踊る「たつのおとし子連」による阿波おどり。
親指と小指を立てた指文字の『ヤー』を合図に、観客の皆さんも一緒に踊りました。
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ホワイトハンドコーラスNIPPON
~手歌にトライ! 1 Year To Go! スペシャルステージ~
障害のある子供と障害のない子供が一緒に音楽を楽しんで舞台をつくるインクルーシブ合唱団『ホワイトハンドコーラスNIPPON』。芸術監督のコロンえりかさん、手歌監修の井崎哲也さんによる特別レクチャーを開催!
「私たちホワイトハンドコーラスNIPPONのメンバーには、きこえる人も、きこえない人も、目が見えにくい人も、車いすを使う人も、障害のない人も、子供も大人もいます。」
そんな合唱団の名前の由来になっている白い手袋。手話が得意なメンバー“サイン隊”は白い手袋をして、手話で音楽を視覚的に“手歌(しゅか)”で表現します。
ステージには山田真樹選手やフィッシャーズ、ゆりーとたちが勢揃いし、ベートーヴェンの「第九」を手歌で実演しました。会場の皆さんも一緒に白い手袋をつけて、いざ練習へ。
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この曲のテーマは『歓喜』。全ての人が兄弟となる世界、その喜びを描いていて、まさにデフリンピックにぴったりのテーマです。
歓喜とは喜びの中でもMAXの喜び! フィッシャーズの皆さんも全力で喜びを表現しました。
手歌をマスターし、いよいよ実演へ・・・。会場全体に笑顔と情熱があふれ、熱い一体感が生まれました。
あまりに素敵なパフォーマンスに、コロンさんから「BRAVO!」。
最後は満開の手話の拍手が咲きほこり、1年前記念イベントは幕を閉じました。
「きこえないってどういうことなんだろう?」
1年後、デフリンピックをきっかけに一人でも多くの方に関心を持ってもらい、誰もがもっと暮らしやすい社会を創っていけるように。
2025年11月25日、いよいよ開幕。
皆さんと会場でお会いできることを楽しみにしています!