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子供スポーツ体験教室 第3回『走る!跳ぶ!投げる!陸上競技体験教室』レポート

2025.01.23

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陸上競技体験教室のサムネイル画像

デフリンピック300日前! 豪華ゲストと陸上競技をまるごと体験

世界陸上やデフリンピックで活躍するアスリートと、きこえる・きこえないにかかわらず子供たちが一緒にスポーツを楽しみながら、大会のいろいろな魅力に触れることのできる「TOKYO FORWARD 2025 子供スポーツ体験教室」
※特設ウェブページはこちら

いよいよ世界陸上・デフリンピックイヤーとなった2025年。新年一発目のイベントとして、1月19日(日)に第3回『走る!跳ぶ!投げる!陸上競技体験教室』を開催しました!
会場は2024年10月にオープンしたばかりのlivedoor URBAN SPORTS PARK内にあるブリリアランニングスタジアム。木組みの内観が特徴的なトラックに、参加者のテンションも上がっていました。

ブリリアランニングスタジアムの外観の写真

今回の体験教室はタイトルのとおり、「走る・跳ぶ・投げる」といった運動の基礎的な動作を一流アスリートから直接学ぶことができる機会です。
応募総数約400名から抽選で選ばれた小学1年生~4年生39名がこの日は参加。きこえる人もきこえない人もみんなで交流しながら、陸上競技の楽しさや魅力にまるごと触れました。

司会者が子供たちに説明している写真 体育座りをしている子供たちの写真

 

子供スポーツ体験教室ではおなじみ!手話の「拍手」でゲストをお迎え。

体育座りをしている子供たちが手話の拍手をしている写真 子供たちの前に登壇者が登場している写真

 

この日のゲストは日本短距離走界のレジェンド・朝原宣治さん(東京2025デフリンピック応援アンバサダー)、十種競技の日本記録保持者・右代啓祐選手、走幅跳の東京2020オリンピック日本代表・津波響樹選手、デフ陸上の200m金メダリスト・山田真樹選手。各種目を代表する豪華な顔ぶれにお越しいただきました!

登壇者4名の写真
登場前のオフショット。
「やばい」の手話でパシャリ
(左から津波選手・山田選手・朝原さん・右代選手)

世界陸上について学ぼう!

体験教室の始まりには朝原さんから世界陸上の紹介。
2年に一度開催される陸上競技の世界最高峰の大会であり、世界中の陸上アスリートが、この日のために人生を懸けて練習に取り組んでいることを伝えてくれました。

子供たちの前で登壇者が説明している写真 話をしている朝原さんの写真

 

モニターを使って世界陸上について説明している朝原さんの写真

世界陸上に出場した経験のある右代選手と津波選手。
ご自身の経験から、世界陸上がどれだけ華やかな舞台だったか、そしてその中で最高のパフォーマンスを発揮する難しさを語ってくれました。

説明している右代選手と手話通訳の写真

微笑んでいる津波選手の写真

体験教室の2日前には東京2025世界陸上のマスコットが発表。柴犬がモチーフの愛くるしいマスコットで、ネーミングを絶賛募集中です! どの名前がいいか早速相談している参加者も・・・。ウェブサイトで候補3案から1つを選んでポチっと投票するだけですので、みなさんもぜひ清き1票を!
※マスコットのネーミング投票はこちらから

モニターにマスコットとその説明が映し出されている写真 子供たちが笑いながら話をしている写真

 

デフリンピックについて学ぼう!

続いてはデフリンピックについて紹介。
・・・の前に、「世界陸上の手話はどうやるか知ってますか?」と山田選手。

『世界』は地球の形をイメージして両手の親指と4指で大きな丸を作って、クルンと前に半回転。

手で丸を作っている山田選手の写真

『陸上』は選手が揃ってトラックを走っているイメージで、両手の指はすべて伸ばし、右脇辺りから前方に向けてグインとカーブを描きます。

両手を胸の前で広げている山田選手の写真

この日はなんと東京2025デフリンピック開催300日前!
100年の歴史で日本で初めて行われるデフリンピック。きこえない・きこえにくいアスリートの夢の祭典が自国で開催される期待を語りました。

手話で説明している山田選手とそれを見守る朝原さんと右代選手、津波選手の写真

デフ陸上で使われるスタートランプの紹介も。
デフアスリートへスタートを目で見える「光」で伝えるための機器で、赤(位置について)⇒黄(よーい)⇒緑(どん!)と色が変わります。

スタートランプを持って説明している山田選手の写真

締めは『デフリンピック』の手話にみんなでトライ!
親指と人さし指で輪を作り重ねて、上下を反対にしてもう一度重ねます。

親指と人さし指で輪を作っている子供たちの写真

みんなでコミュニケーション

世界陸上とデフリンピックについて学んだあとは、きこえる・きこえないにかかわらずコミュニケーションを取り合って、グループに分かれて列に並んでみよう!
ルールは・・・「声を出さない」。まずは5人組をつくってみる。そのあとはグループごとに「誕生月」の順番に並ぶことにチャレンジしました。

身振りや手振りなどでコミュニケーションを取り合うみんな。ゲストも一緒に、お互いの目をしっかり見ながら、「どうしたら伝わるか」を考えながら表現しました。

人差し指を立てて子供たちに説明している津波選手の写真 体育座りで円になり、手話でコミュニケーションをとっている子供たちの写真

 

子供たちに手話で話かけている右代選手の写真 子どもが手話でコミュニケーションを取ろうとしているところを見守っている山田選手の写真

 

陸上競技体験 ~走る~

しっかりコミュニケーションが取れたあとは、いよいよ陸上競技体験へ。レジェンド朝原さんによる「走る」プログラムからスタート!
まずはウォーミングアップのランニング。

両手を走るときのように構えている朝原さんの写真

子供たちが走っている写真

走っている子供たちとカメラ目線の山田選手の写真

早く強く走るには正しいフォームをつくることが大事。山田選手をモデルに、フォームをみんなで確認しました。

子供たちの前でお手本を見せる朝原さんの写真

背中は丸めずに・・・

子供たちの前で背中を丸めている山田選手の写真

ピン!と背筋を伸ばして、足をしっかり上げる。

背筋を伸ばし右股をあげている山田選手と説明している朝原さんの写真

正しいフォームを意識しながら、まずはもも上げの練習。

スキップをしている子供たちの写真 子供たちにスキップのお手本を見せている朝原さんの写真

 

デフ陸上の中長距離走で使われるスタートランプで、きこえる人もきこえない人も一緒にスタート。

中長距離レースの時に使用するスタートランプの写真

次はスキップ!しっかりと地面を踏んで、足を高く上げることを意識しました。

トラックを走っている子供たちの写真

教えてもらったフォームで全力ダッシュ!

子供たちがスタンディングスタートで走り出している写真

走っている子供たちを見守っている朝原さんの写真

走っている子供たちを右代から撮影している写真

プログラムを終えて「はい、休憩!」と水を飲みに行くのも・・・ナイスラン!

多くの子供たちが走っている写真

陸上競技体験 ~跳ぶ~

続いては「跳ぶ」プログラム。まずは走幅跳のオリンピアン・津波選手のお手本ジャンプ。
その迫力にみんなびっくり!

ミニハードルを飛び越える津波選手の写真

プログラムはミニハードルを跳び越えるところからスタート。「走る」プログラムで習った正しいフォームで勢いをつけて跳んでいきます。

ミニハードルを飛び越える子供たちの写真

子どもがミニハードルを飛び越えているところを下からのアングルで撮影した写真

子供たちと一緒にミニハードルを飛び越えている津波選手の写真

ハードルに慣れてきたら、次は「このマーカーを跳び越そう」。

ミニハードルとその手前にマーカーコーンが置いてある写真

子供たちがミニハードルとマーカーコーンを飛び越えている写真

「より遠くに跳ぶためにはどうしたらいいかな?」 朝原さんからコツを教えてもらいます。

子供たちの前で何かに指を指しながら説明している朝原さんの写真

最後はマーカーをもっと遠くに置いてみてチャレンジ!
みんな大ジャンプで跳び越えていきました。

子供たちがミニハードルとマーカーコーンを飛び越えている写真

子供たちがミニハードルとマーカーコーンを飛び越えている写真

陸上競技体験 ~投げる~

体験教室の最後は、やり投も得意な十種競技の日本記録保持者・右代選手による「投げる」プログラム。
ジャベリックボールという投擲練習用の用具を使います。

ジャベリックボールを持って説明している右代選手の写真

ジャベリックボールを手にしている子どもの写真

「まずはどんな感じか投げてみるので、みんな真似してみてね。」

ジャベリックボールを投げようとしている右代選手の写真

ジャベリックボールを投げようとしている右代選手の写真

ジャベリックボールを投げ終わった右代選手の写真

約90mのランニングスタジアムの端から端まで届きそうなビッグスローに、みんなも保護者もスタッフも、会場全体が大興奮!
右代選手「3割くらいだけどね。」

ジャベリックボールの行き先を見つめている右代選手の写真

みんなも早速トライ! まずはその場で、頭の上から投げてみよう。

子供たちがジャベリックボールを投げようとしている写真

子供たちがジャベリックボールを投げている写真

より遠くに投げるには、利き手を後ろに、「大」の字のように両手を大きく広げて投げるのがポイント。

腕を横に広げている右代選手の写真

腕を横に広げて大の字に立っている子供たちの写真

フォームが変わると、見違えて遠くへ投げられるように!

利き手を後ろにジャベリックボールを大きく投げようとしている子供たちの写真

「大」の字のフォームが身についたら、最後は勢いをつける練習。1・2・3と後ろ足で助走をつけて投げます。

子供たちがジャベリックボールを投げようとしている写真

子供たちがジャベリックボールを投げようとしている写真

みんな、渾身のビッグスローで陸上競技体験を終えました。

子供たちがジャベリックボールを投げている写真

子供たちに話をしている右代選手の写真

デフリンピック300日前プログラム ~サインエール体験~

この日は11/15から始まる東京2025デフリンピックの開催300日前!
きこえない・きこえにくいデフアスリートに応援を届けたい・・・。そんな思いから誕生した“目”で伝わる応援のカタチ『サインエール』をみんなで体験しました。
※サインエールについてはこちら

教えてくれるのは西脇将伍さんと奥村泰人さん。

走って登壇しようとしている西脇さんと奥村さんの写真 子供たちの前で手話で話をしている西脇さんの写真

 

サインエールの3つの基本要素の一つ、「行け!」をみんなで練習!
「拍手」の手話と「がんばれ」の日本の手話をベースにした動きを組み合わせて、応援の想いをデフアスリートに届けます。

全登壇者が子供たちの前で拍手の手話をしている写真

拍手の手話をしている子供たちの写真 がんばれの手話をしている子供たちの写真

 

この日は「山田」という手話表現を教えてもらって、みんなで実際に山田選手をサインエールで応援!

子供たちの前で登壇者が手話で説明している写真 子供たちの前で走っている山田選手の写真

 

「みんなの応援が見えたおかげで、最後まで“もっと速く!”と思って走れました」と笑顔いっぱいで応えてくれた山田選手でした。

両手を上げながらゴールした山田選手の写真

閉会式

走る・跳ぶ・投げる、そしてサインエール体験と盛りだくさんだった一日。
「今日みんなが学んだことは、いろいろなスポーツに活かすことができます。みんなにはいろいろな“好き“を見つけてもらえたら嬉しいです」と、ゲストのみなさんからメッセージを送りました。

子供たちに手話で話している山田選手の写真 子供たちに話をしている津波選手と手話通訳者の写真

 

笑顔で子供たちに話をしている右代選手の写真 マイクを持って子供たちに話をしている朝原さんの写真

 

一日頑張ったみんな、そして楽しい時間を届けてくれたゲストのみなさんへ、お互いに「ありがとう」を手話で伝えました。

ありがとうの手話をしている山田選手の写真 ありがとうの手話を習った子供たちの写真

 

最初は「きこえない人にどう接したらいいのかわからなかった」参加者も、「一緒に手話を教えてもらったり、声を出さなくてもどうしたら伝えられるかをみんなで考えて、それでおしゃべりできたのが楽しかった」という声も。

陸上競技体験を通して仲良くなったみんなで、最後は陸上とデフリンピックの手話で記念撮影!

登壇者と参加者のグループ写真

イベントの終わりにはアスリートへメッセージが届けられる体験や、競技の音を振動で感じられるユニバーサルコミュニケーション機器「Hapbeat」(ハップビート)の体験も。

タブレットにメッセージを書き込んでいる子供たちの写真 メッセージが書き込まれたタブレットのスクリーン写真

 

お腹にハップビートの端末をつけている子供の写真 モニターの前で説明を受けている子供たちの写真

 

首からハップビートをぶら下げている子供たちの写真  

 

子供スポーツ体験教室は次回第4回がいよいよラスト! この日だけのスペシャルなゲストをお迎えし、3月1日(土)@武蔵野陸上競技場で開催します。詳細は近日中に特設ウェブページで発表!! ご応募お待ちしております♪

 

西脇さんと奥村さんが300日前のパネルを持っている写真 津波選手、右代選手、朝原さん、山田選手と子供たちの集合写真

 

山田選手に話しかけようとしている子供たちの写真 子供たちとコミュニケーションを取ろうとしている津波選手の写真

 

ミニハードルとマーカーコーンを飛び越えている子供たちの写真 ジャベリックボールを投げている子供の写真

 

身体を傾けながら右脚を上げている山田選手と説明している朝原さんの写真 手話で拍手をしている子供たちの写真

 

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